02年9月議会一般質問                      103

 私は日本共産党を代表して当面する町政の焦点となっている諸問題に関して高橋町長に一般質問を行います。

 最初の質問は特別養護老人ホームの建設問題についてであります。町民の長い間の願いであり、町政上の長年の懸案であったこの問題が、ようやく実現のはこびとなり、今年度内着工、平成16年度初めオープンの実現性が高まってきていることは喜びにたえません。しかし私は、町民要望の実現を喜びつつも、なぜこれほどまでに小出町における特養ホーム建設が遅れたのかを問わないわけにはゆかないのであります。となりの大和町に特養ホーム八色園が開設されたのは昭和50年の12月、今から27年前であります。すでに建て替えの時期を迎えております。北魚沼郡内でも広神村に特養ホーム深雪園がオープンしたのはすでに13年前の平成元年であります。その後郡内各町村では続々と特養ホームの建設が進み、最後に残されているのが小出と湯之谷というのが現実であります。本来ならば北魚沼の中心地として自他共に認める小出町に、介護施設の中核をなす特養ホームが真っ先に建設されて当然であります。それがなぜこのように遅くなってしまったのか、これはひとり現高橋町長だけの責任ではなく、むしろ歴代町長をはじめとする町政担当者に問わなければならないことではありますが、高橋町長自身も、町長就任以前に関係の部署で行政にたずさわっておられたのは事実でありますし、4年前の町長選挙においても具体的な公約としてこの「特養ホーム早期建設」を明確にかかげていながら、任期四年を終わろうとしている今になってようやくこれから建設着手の段階を迎えるということについても、一言説明していただかなければならないと思うものであります。
 そういう観点からお尋ねいたしますが、小出町が一番後回しになってしまったのは、なにか郡内他町村に先を譲らなければならない特別な事情があったのですか、それとも小出町独自の特殊な事情があったのですか、それとも歴代町長や担当者の怠慢の結果なのですか。率直なところをお聞かせいただきたい。

 さて次におたずねするのは今後の問題であります。これから建設されようとしている特養ホームは、全室個室、ユニットケアを特徴とするいわゆる新型特養と呼ばれるタイプであることはご承知のとおりであります。全室個室化は居住性を高め、介護の質の向上につながるものとして、大いに歓迎される改善点でありますが、問題は建設費の補助体系とそれに伴う入所者の大幅な負担増のことであります。すなわち、新型特養においては、従来型のように施設全体の建設費の4分の3を国・県が補助するというやり方でなく、施設のうちの公共スペースのみを従来の割合による補助対象とし、居室など個人スペースの建設費については、融資に伴う金利負担も含めてすべて入所者にホテルコストとして負担させるというものであります。その結果、要介護度が4とか5とか高い人の例で申しますと、介護サービス利用料と食費など本人負担分を合わせた毎月の負担額が4〜5万円というのが現状でありますが、これにたいして、新型特養になるとホテルコスト月4〜5万円の負担が加わる結果、負担月額は8万円から10万円と一気に2倍になるわけであります。年金受給者の半数近くが月額5万円以下であるという調査結果もありますから、これでは金持ちでなければ特養ホームに入れないということになってしまいます。これは極めて深刻な問題であります。町長はこの問題をどう認識し、どう対処するおつもりですか。厚生労働省は現在のところ保険料段階の第一段階の人には2万円、第二段階の人には1万円の負担軽減を考えていると言っていますが、これではとても追いつきません。早急に国県にたいして善処を求める必要があると思いますがいかがですか。そして同時に、町独自としても、何らかの負担軽減措置を検討する必要があるのではないかと思いますがいかがですか。方針をお示し願いたい。

 2番目は町村合併問題であります。他の質問者との重複を避けるため、ポイントをしぼって2点についておたずねします。第一点は合併した場合の新庁舎の位置問題についてであります。現在協議続行中の法定協の「事務所の位置等に関する小委員会」においては、「当分の間」の新事務所の位置を協議・決定し、本庁舎の建設についてはすべて合併後に先送りする、という方向で進んでいるようであります。そういうことになると、合併した場合の新市の新庁舎は、どこになるか分からない、現在の小出町地内になる保証はまったくないということになるわけであります。だとすると高橋町長、あなたはそのような形のままで合併協定書に調印をするつもりなのですか。小出町の大多数がそれを了解すると考えておられるのですか。私が接触した範囲では、町民の意見は、市役所は小出地内でなくてもよいから合併をすすめるべきだという人は4人に1人くらいの割合で、あとの3人くらいは「それまでして合併する必要はない」という意見であります。町長は小出町の民意はどこにあるとお考えなのですか。認識をお聞かせください。

 第2点であります。一昨年8月に任意の合併協議会が設置されて以来、現在まで2年以上6町村のあいだでの合併協議が行われてきているわけでありますが、私がこの間の経過を見ていて痛感することは、合併協議のあらゆる場面において、小出町としての主張が極めて弱いということであります。ご承知のように、小出町の世論は、「合併するなら大和町も加えるべきだ」というのが大勢であり、それは現在も基本的に変わっておりません。9月中一般からの公募が行われた新市の名称問題でも、従来からの地名である「小出」という名称を、はじめから検討の対象からはずすのはどういうわけか、という疑問も町民のあいだから多く出ております。新しい市役所の位置についても、先ほど述べたとおりであります。ところが、これらの多くの小出町民の気持ちが、これまでの2年あまりにわたる合併協議の場において強力に主張される場面はほとんどなかったというのが私の印象であります。これは何故なのですか。何が理由なのですか。どうして小出町の立場、小出町民の気持ちを、一歩も引かぬ構えで堂々と主張しないのですか。町長として合併協議の場に臨むからには、小出町民の立場を代弁してもらわなければ困ります。それができないのであれば、町民を代表する資格がないと言わざるをえません。あるいは、町長の現在の立場は、何が何でも合併ありきであって、どのような問題点があろうとも無視し押しつぶして、期限までに合併にこぎつければそれでよいというお考えなのですか。率直にお聞かせ願いたい。

 3番目。超大型店出店問題であります。町の産業課の名前で、「大規模店舗情報」と題したこのような印刷物が全戸に届けられております。ここで大きく取り上げられ強調されているのが「大型店に関する法律が変わった」ということで、従来の「大規模小売店舗法」と新しくできた「大規模小売店立地法」のおもな相違点を解説しております。これを取り上げ強調する意図は何なのですか。何を言いたいのですか。法律が変わったので大型店の出店にブレーキをかけるのは困難だということを言おうとしているのですか。私は困難だとは思いません。地域住民、議会、そして町長を先頭とする町の行政当局が、出店反対の態度を明確に表明し、協力して対処するならば、現在の法体系のもとでも、出店をあきらめさせることは十分可能であると信ずるものであります。町長は、壊滅の危機に瀕している商店街の切実な声にまともにこたえるべきであります。中心商店街が衰退してゆくことを心から心配している多くの一般町民の気持ちも酌んで行動すべきであります。

そのうえで質問いたします。4年前の平成10年、当時の橋本内閣のもとで、いわゆる大店法が廃止され、大店立地法が制定されたことによって、中小の小売店の保護ということが法律の目的からはずされてしまったことは事実であります。規制緩和の名の下に、外国企業をふくむ大企業・大資本の活動を野放しにするこのような経済政策は、日本経済を活性化させるどころか、中小企業をいっそうの苦境に追い込むことによって、不況をさらに深刻化させただけであります。このような経済政策に、当時の自民党をはじめとして民主、公明、社民、自由の各党が同調し、旧大店法の廃止に賛成したということは、まことに嘆かわしいことであります。町長にお聞きします。大型店をめぐるこのような法改正はやるべきではなかったと思うのでありますが町長の見解はいかがですか。おたずねいたします。

 最後に小出病院の問題で質問します。魚沼地域の病院問題を検討してきた県当局は、七月末、「魚沼地域の医療の高度化の考え方(素案)」という文書を発表しました。その内容は、それまで他の機会に断片的に表明されていた県の考えと大筋においては相違しておらず、特別に目新しいことは盛られておりません。すなわち、十日町、三魚沼に松代、松之山を加えた地域に高度医療の基幹病院をひとつ作る、他の既存の医療機関は機能分担を主眼として再編する、という趣旨であると私は理解しております。報道によれば、十日町市の滝沢市長はこの県の考え方にたいし、「信濃川流域と魚野川流域を一つの病院で対応するのは難しいのではないか、県立十日町病院の移転、拡張によって高度医療を実現することを県に求めてゆく」と議会の場で言明したとのことであります。高橋町長の考え方はどうなのですか。建物が老朽化して、建て替えが迫られている県立病院の筆頭が小出病院であることはだれも否定できない事実であります。十日町市長が県立十日町病院の移転、拡張を県に求めて行くというのを横目で見ながらじっとしていていいのですか。高橋町長がこの問題でどう動こうとしているのか、それとも動かないつもりなのか、地域住民は固唾を呑んで見守っています。態度を明確にしていただきたい。

 高橋町長は、去る六月議会で、私の質問に答えて、「高度医療の病院を魚沼に作ることと小出病院の改善充実はどちらが一でどちらが二というものではない、どちらも大事だ」という趣旨の答弁をされました。そういう態度をとっている限り、これも町長が言明されていることですが、高度医療の基幹病院ができれば全体の医療機関の機能分担のなかで小出病院が縮小されるのもやむを得ない、という結論になってしまうわけであります。私は、高度医療が魚沼に実現することは望ましいことではあるけれども、現在小出病院が北魚沼地域の中核病院として住民の医療のニーズを満たしているこの役割を維持強化することのほうがはるかに重要である、したがって、高度医療の病院の建設計画の進み具合とは関係なく、小出病院の一日も早い改築と充実を県に要求してゆくことが急務である、と考えるものでありますが、町長はそういうお考えはありませんか。お答え願います。以上であります。