12月議会一般質問     021220

 わが日本共産党は、古き良きものは守ってゆくように一生懸命に努力する、これが基本的立場であります。この点では他のいかなる党派よりも保守的であります。しかしながら、高橋町長は、これまであった良いもの、良いことを真剣に守ってゆこうという姿勢に乏しいのではないか、こういう立場から、当面する町政の重要問題に関して、通告してあります四点について一般質問をおこないます。

 まず、地域住民の生活にとって文字通りまさに死活問題である、県立小出病院の将来についてであります。私は、今年にはいってから、定例議会のたびごとに毎回、一般質問でこの問題を取り上げて高橋町長の考えを問いただしてまいりましたが、何回質問しても、町長から、地域住民が安心できるような、力強い決意や方針をきくことができませんでした。しかし、一度だけ、町長の発言に明るい希望の灯を見た思いがしたことがあります。去る4月26日、わざわざ開いた議会の全員協議会の席上、町長は、小出病院問題について、決意表明とでもいうべき発言をされたのであります。すなわち、魚沼地域における高度医療の病院建設のめどがなかなか立たない現状では、今から8年前の平成6年から、郡内の町村挙げて要望してきた、小出病院の改築、改善をまずやってもらうよう、今後対応してゆきたい、こういう趣旨の態度表明でありました。私は、町長のこの態度表明を歓迎し支持すると申し上げ、発言が、町長選挙目当ての、口先だけのものでないことを信じたい、と申しました。しかし、その後の経過は、残念ながら、あの町長発言は、あの時かぎりの空文句であったのかという疑いをますます強く持たざるをえないというのが現実であります。

 繰り返し申し上げていることでありますが、小出町と小出郷の現在と将来を考えるとき、人々の命と健康を守る中核施設として、県立小出病院の存在をぬきにすることは不可能であります。小出病院が県立の総合病院として今後も存続しいっそう充実されること、これがこの地域の住民にとって絶対条件であります。高度医療の充実はもちろん大いに望ましいことであります。小出病院の医師の充足率が極めて低下している問題も、打開の方向が求められていることは事実であります。しかし、それらは、小出病院が存続し充実してゆくということが前提にならなければなりません。高度医療が魚沼に実現した、そしてそこでは長い間の医者不足が解消された、しかし北魚沼の地域中核病院としての小出病院は無くなってしまった、これでは何にもなりません。無意味であります。無意味どころか一大事であります。

 重ねて申しますがこれは地域住民にとって死活問題であります。したがって、この地域の医療を考える場合、小出病院の存続充実が他のいかなる問題にも優先しなければなりません。高橋町長、あなたはこういう立場でものを考えていらっしゃいますか。こういう立場で郡内の町村長のみなさんと話をしておられますか。正直に言って、私は疑いの念を禁じえないのであります。

 去る12月13日に郡町村会と議長会が連名で県に提出したという要望書によれば、北魚沼としての要望は次の2点、すなわち、@高度医療の基幹病院は小出町の南部に建設してもらいたい、A経費を地元で負担してもよいから小出病院の役割、機能を残してもらいたい、こういうものであります。

 あなた方北魚沼の町村長はいったい何を考えておられるのですか。経費の地元負担に言及しているということは、小出病院が県立でなくなってもよいという態度表明ではありませんか。平成6年以来、北魚町村会として、県下でもっとも老朽化した小出病院の東病棟を建て替えてほしい、と一致して県に要望してきたあの立場を、どこへ置き忘れたのですか。これほどの重大な方針変更を、住民にも議会にもまったく相談することなく、町村長7人と議会議長7人だけで決め、決まった方針を、県に出す二日前に議会に通告しただけではありませんか。あなた方の2点の要望事項のなかには、小出病院東病棟の改築はひとこともふれられていません。これはつまり、小出病院を県立からはずすことを容認する以上、建物の改築は県に頼む問題ではなくなった、ということなのですか。どうしてそういう立場に変わってしまったのですか。なぜ以前から掲げていた東病棟改築の要望を取り下げてしまったのですか。はっきりお答え願いたい。

 いまの小出病院のあの連日の混雑具合をみても、建物の老朽具合をみても、建て替えが迫られていることは誰の目にも明らかであります。それに対して県当局は、「建物が古くなったという理由で建て替えることはできない」と言い放ったというではありませんか。これは何を意味するか。建物全体の約3分の2を占める東病棟を、いくら古くなっても建て替えはしない、ということは、残る3分の1の西病棟だけしか残さないということであります。いまの3分の1の建物で小出病院が今のままの総合病院として存続できるとは考えられません。これはつまり、県立総合病院としての小出病院はつぶしますよ、という宣告であることは誰の目にも明らかであります。あなた方北魚の町村長の皆さんは、県のこの態度を聞いて、「はい、そうですか」と引き下がってきたのですか。あなた方が県の態度に機敏に反応して、北魚各町村の住民の声を盛り上げ、県にたいして強く方針変更を迫っていたならば、事態は今とは違っていたはずであります。高橋町長、これからでも遅くはありません。4月に議会で表明したあの立場に立ち返って、地域住民の期待にこたえて、どんなことがあっても県立の総合病院としての小出病院を守り抜く決意を示し、地域住民の先頭に立っていただきたい。いかがですか。切なる願いをこめながらお尋ねする次第であります。

 次に合併問題であります。小出町は誰のものでしょうか。営々としてこの町を築き上げた先人たちのものであり、今を生きる小出町民のものであり、未来の町の主人公となるはずの子どもたちのものであります。この小出町の存在そのものを左右する重大問題である合併問題に、いまこの地域は直面しております。この地域の50年先100年先までも決めてしまうこの合併問題は、何よりも町民の意見・意向を確かめながら進められてゆくべきものであることは当然であります。このことに議論の余地はないと思います。しかるに小出町は、合併問題の話し合いが具体化してきた平成12年以来、一度も町民の意向を、全体として客観的に確かめるということを行なっていません。小出町の住民にたいして行なわれたのは、郡の合併促進協議会による、郡内4千人アンケート調査だけであります。町としてこういう住民の意思確認のてだてをなぜ行なわないのですか。その必要を認めないのですか。「高橋町長はいまの合併のすすめかたに批判的な意見が多く出るのがこわくて、アンケートなどはやれないのだ」などと陰口をたたく向きもありますが、そうなのですか。いつ、どのような方法で住民の意思を問うつもりか、お答えいただきたい。

 合併の問題が、地域百年の大計にたつ重要問題であり、それに向けて住民を導く立場の町長としては、合併した場合のこの地域の未来像はいかなるものか、を可能な限り具体的に住民のまえに提示する責任があることは明らかであります。ところが現在までのところ、合併後の将来像というものは、具体的なものとしては何一つ明らかにされていない、と言わざるをえないのであります。たとえば今年前半に策定され、合併協議会で確認された「合併ビジョンうおぬま進化論」は、新しい市の将来像として「人と四季がかがやく雪のくに」と定めました。これがなんで合併ビジョンと言えるのですか。私はこの小出郷の自然のすばらしさをたたえ強調することには大賛成であります。しかしそれは合併とは関係のないことであります。合併ビジョンというものは、合併しなければ実現しにくい問題が、合併することによってこれだけ実現可能になる、その見通しと展望を示してはじめて合併ビジョンと言えるのであります。うおぬま進化論を何度くりかえして読んでみても、そのような記述はほとんど見当たらず、ただ地域の今後の課題を列記しただけの、従って合併しようとしまいとどちらの場合にもあてはまるような事項をならべただけのものがほとんどであります。超過密スケジュールで短時間のうちに審議を重ねられた108人の検討委員には敬意を表するものであります。しかし、率直に申します。出来上がったものは、「合併すればこうなる」と合併後の将来像を具体的に示すことにはなんら役立たない、合併ビジョンとはとうてい言えない単なる作文であります。

 新しい市ができると聞けば、市役所はどこにできるのか、どこらあたりが中心になって新しいまちづくりが進んでいくのか、これは住民にとって大きな関心事であります。ところが合併協は、その住民の最大の関心事にこたえようともせず、「新しい市役所をどこに作るかは合併後に決める。当面の暫定的な中心庁舎を、六町村の役場のうちのどれにするかだけ決める」というのが方針であります。多くの町村にある第三セクターは整理するのか将来も存続させるのか、公的施設の統廃合はするのかしないのか、どれを残し、どれを廃止するのか、方針は何一つ示さず、すべて合併後に検討する、という方針ではありませんか。これでは住民は、合併したらどうなるかという情報をほとんど与えられないまま、何が何やら良くわからずに、合併への同調を求められるということになってしまいます。これは住民にたいして無責任ではありませんか。地域の将来にたいして責任を負わないやりかたではありませんか。町長はどのように考えておられますか。おたずねいたします。

 第三点。介護保険制度が2000年にスタートして、まもなく3年たち、第一次の見直し時期を迎えております。すでに何回か議会にたいしても報告があったように、わが町小出町65歳以上の人の介護保険料は、標準額で、現行の2800円から、一挙に4000円へ、じつに43パーセントのアップが避けられない見通しとなったとのことであります。全国の市町村の平均アップ率が10パーセントを少し上回る程度と報道されていることを考えると、わが小出町がこの大きな値上げ率となる事情はどういうことなのか、これは町民に良く分かるように説明してゆかなければならないことでもありますので、わかりやすく、明快にご説明いただきたいと思います。

 最後に小出町湯之谷村の共同事業として検討、準備が進められてきた新図書館の建設問題であります。これについてはすでに、図書館整備検討委員会の答申が昨年出され、あとは館長を選任し、設計と建設準備を具体的に両町村が協議して進めるだけという段階を迎えているわけであります。ところが、せっかくここまできているこの問題を、いったんご破算にして、検討委員会を6町村で編成しなおして、新市の図書館として計画しなおす方針に変わったということですが、これはどういうことですか。町長は今年の2月議会で、岡部議員と私が質問したのに答えて、「県との間でいろいろあったけれども、検討委員会の答申にもとづいて、県との必要な協議や、6町村の合意もとりつけながら、建設準備をすすめたい」こう言明したではありませんか。ところが、6町村でもう一度検討委員会を立ち上げて検討しなおすということになれば、昨年出された両町村の検討委員会の答申は反古にするということではありませんか。町長は、すでに出されている答申は、今後の6町村による検討の中に生かしてもらうようにする、というつもりかもしれませんが、そうなる保証はないではありませんか。なぜならば、小出湯之谷両町村住民のために作る図書館と、新しい市の中央図書館として構想するものとは、おのずから性格が異なります。しかも、両町村での検討の前提となったのは、現在の組合立図書館を、新しい場所に建て替える、という前提での話しであったわけでありますが、六町村で新市の図書館を構想するということになれば、広神、堀之内に図書館がある、小出・湯之谷にも共同の図書館がある、そのうえにたって市の新しい図書館をどこにどのように作るか、という話になるわけで、まったく様相が変わってくるわけであります。小出・湯之谷両町村の検討委員会の答申がそのまま生かされるのは非常に望み薄であると私は考えるものであります。これでは、公募した委員を含む検討委員会の人々にたいする背信行為ではありませんか。また、期待をこめて建設着手を待っている両町村住民の多くの期待を裏切るやりかたではありませんか。なぜこういうことになったのですか。当初の計画どおり、ただちに小出・湯之谷両町村で建設準備を具体化し、着工の準備にはいればよいではありませんか。予定通り平成16年に着工すればよいではありませんか。そして、完成前に合併ということになったら、その事業を、新しい市の事業として引き継いで完成させてもらえばいいではありませんか。このことにどういう問題があるというのですか。なぜ従来からの方針を放棄することになったのか、理由をはっきりとお示し願いたい。あわせて、町長がいま考えておられる今後の建設の段取りを、何をいつまでに、という時期のめども含めて明らかにしていただきたいと思います。

 以上であります。