2006年9月議会 一般質問

                            2006.9.28

私は、議会のインターネット中継の問題、有機センターについて、そして小出病院問題について一般質問をいたします。

1点は、インターネットによる議会中継を早期に実施にうつしてはどうかという問題提起であります。県内では長岡市上越市がすでに実施していたのでありますが、この9月議会から柏崎市議会も議会論戦の生中継を開始したという新聞報道がありました。
  議会の中継については、先般、堀之内ケーブルテレビでの放映をしては、という提起がありましたが、全員協議会において、市内のごく一部の地域の人たちしか視聴できないケーブルテレビでの放映については、多くの異論が出て見合わせとなった経緯があります。インターネットによる議会中継を行うことは、いろいろな点で有利であります。

まず第1に、パソコンを持っていてネットに接続している人であれば、市内、市外を問わず、国外にいる人でさえも、そのための料金などは一円も払わなくても、自由に視聴できる点であります。

第2に、ケーブルテレビもふくめてテレビ番組として観る場合には、放映時間にあわせてテレビの前に座るか、それが出来なければビデオ録画の手配をしておいてあとで観るしかありません。しかし、インターネット中継の場合は、議会開会中の生放映を視聴することが可能であることはもちろん、あとになってからでも、特に自分で録画などはしておかなくても、好きなときに、自分の望む部分を、何回でも視聴することが可能であります。

利点の第3は、このシステムの導入には、ケーブルテレビのように設備に大金がかかるということがなく、極めて安い経費で実施に移し、運営してゆけるという点であります。

   昨年の9月議会からインターネット中継を実施している長岡市の例をちょっと調べてみたのでありますが、導入経費も含めて初年度の年間費用が88万円、1カ月あたりで割れば約74千円でありました。しかも、計画段階から実施までの期間が極めて短いのも印象的でありました。長岡市では、予算が決まったのが昨年の6月議会、7月上旬にシステムの選定をして、8月上旬に契約、9月上旬に配線工事と機器の設置、調整をして、9月定例会から配信開始というスピードであります。

市長にお尋ねしますが、魚沼市でも、早期にこのシステムを導入することを考えてはどうでしょうか。お考えをおきかせいただきたい。
   また市長は、議会が実施の方向を打ち出した場合、これに沿った対応をする用意があるかどうか、おたずねいたします。

次に、有機センターの建設問題についておたずねいたします。
  まず、予定されている総事業費15億円は、近隣市町村の同種類の施設が、いずれも5億円程度あるいはそれ以下で建設されていることと比較すると、余りにも多額ではないか、ということであります。隣の南魚沼市茗荷沢に平成16年、17年にわたって建設された南魚沼広域有機センターの総事業費は53700万円でありました。用地面積9600u、建物が5500u、年間処理能力9125トン、堆肥の年間生産量5643トン、これが南魚沼の施設の姿でありますが、その3倍もの金額を必要とする理由はいったい何なのか、用地が広いからなのか、建物が特に大きいのか、処理能力や生産量がどれだけなのか、どこにどれだけ、何故必要なのかを明らかにしなければ、とうてい納得は得られないと思います。まず、15億円の建設費の根拠を、市民に分かるように、ていねいに説明していただきたい。

次に、有機センターが建設された場合の、施設の運営主体はどこを想定しているのですか。それともまだ白紙なのですか。もしもその方針がまだ決まっていないのであるとすれば、これ以上計画を前に進めるべきではありません。レストランや観光施設ででもあれば、作ってから管理者を募集することで事足りると思いますが、有機センターはそういうものとは違います。直営でやるのか、第三セクターを作るのか、民間にまかせるのならどこにまかせるのか、それをはっきりさせた上で、運営計画と関連させながら建設計画を立てる、これが常道であります。そしてその過程において、これだけの大きなプロジェクトである以上、市民の声を十分に聞きながら進めるべきは当然であります。市民とは、建設予定地周辺の住民の皆さんはもちろんでありますが、それだけではなく、市民全体であります。この事業は、資源循環型社会という大目標を掲げる以上、家畜飼育業者や、大量の残飯の出る一部業者の尻ぬぐいをするだけのものであってはなりません。われわれ現代社会に生きる人間が、自らの出したゴミに埋もれて滅亡してゆくということになる前に、生活から出た有機物のゴミ(いわゆる生ゴミ)はすべて土に返すという生活スタイルをどうしても確立しなければなりません。そして現在は生ゴミの焼却のために費やしている莫大な財政支出を大幅に減らすことにつなげてゆかなければなりません。そういう意味での住民の意識改革と結びついて資源循環型社会への接近が図られるのでなければ、多額の税金を投入して有機センターを建設する意味はないと考えます。

私は、魚沼市がこの有機物処理の施設を建設するには、その前提となる環境整備がまったく不十分であると思います。先ほど述べたことと一部重複するかも知れませんが、列挙してみます。(順序は不同です)

1番目。有機栽培の農産物にたいする、意識の盛り上がりがまだ不十分で、有機肥料にたいする需要が掘り起こされていない。従って、施設建設への待望論が高まっている状況ではない。

2番目。家庭の生ゴミを処理することを想定していない施設では、しょせん一部の業者のためのものとしてしか役立たず、むだなハコもの投資であるとする批判に耐えられない。

3番目。建設予定地の関係住民の同意が得られていない。

4番目。どうしても魚沼市内に建設しなければならない施設であるのかどうか、他の自治体との共同出資、共同運営などの選択肢はないのかどうか、他の自治体にある施設はどれも処理能力いっぱいの状態で、魚沼市が自前で建設する以外に方法がないのかどうか、これらの問題が、十分に解明され、周知されているとはとても言えない。

こういう現状だと思います。従って私は、今年度予算化されている土地購入費の執行は当面見合わせて、この事業を凍結したうえで根本的に検討し直すことが妥当ではないかと考えるものでありますが、いかがですか。市長の所信をお伺いしたい。

最後に、小出病院の問題について質問します、市長はさる915日、新潟県に対し、「魚沼地域における医療提供体制のあり方についての市の意見」と題する、5項目からなる文書を県に掲出いたしました。県が、小出病院を、六日町病院とともに基幹病院へ統廃合するという方針を出してきたあとでの、市としての最初の県に対する正式な意見表明の機会でありましたから、各方面から大いに注目されたのでありますが、私が小出病院特別委員会の席上で市長に求めた、市民から意見を聞く機会を持ち、それをふまえた上で県に回答するようにとの求めが顧みられず、有識者会議という、星野市長の私的諮問機関にかけられただけで県に文書が提出されたことは、まことに遺憾に思います。

そして重大なことは、去る六月議会において議会が採択して県に提出した病院問題に関する意見書の内容が、このたび市が提出した文書にはまったく盛られていなかったことであります。議会が議決した意見書のまず第一点、「基幹病院の基本計画策定に際し、地元との協議を密に行うこと」このことは今回の文書にはまったく盛られていません。

意見書の第二点。「小出病院の一次、二次機能の保持、責任をもった県の参画」ですが、この点は小出病院の将来の姿を規定する基本的なポイントなわけでありますが、今回の文書では全く盛り込まれていません。現在の小出病院で受診者数の多い内科、整形外科、精神神経科、小児科、眼科の五つを列挙したあと、それらのほかに少子化のなかで産婦人科の継続は必須であると述べています。しかしこれらは外来診療の科目として述べられているのであって、入院機能としては、「基幹病院退院後のリハビリ病床、それに軽度な内科、外科を中心とした入院機能」と触れられているにすぎません。これでは、議会決議でのべられている、「小出病院の役割と機能がこれからも失われることなく」という姿とは遠くかけはなれた姿であります。

小出病院に一次だけでなく、手術も入院も可能な二次機能を、という、多くの住民が求めていることを、県への要望文書に盛り込まないというのは、いったいどういう考えなのですか。そんなことで、市民から選ばれ、市民を代表する市長としての役目が果たせると思っているのですか。

魚沼市に先立って県に提出された南魚沼市の回答文書には、六日町病院に確保したい医療機能として、こう述べています。

「基幹病院の立地に至っても、この地域の一次、二次機能は残さなければならないと考えています。さらに住民ニーズから、入院機能を持った小児科、産婦人科、人工透析、およびリハビリ科は、通常の診療科目に加え拡充をしていかなければならないと考えています」これが南魚沼市の六日町病院についての方針であります。

基幹病院が建設されたあと、既存の県立病院のなかで、引き続き地域で重要な役割を担わなければならない点で、筆頭にあげられるのが小出病院であると思います。同じ市内に基幹病院と並び立つこととなる六日町病院は、相対的にその役割を小さくすることになるであろう、これが常識的な見方というものであります。その南魚沼市が、今後の六日町病院のあり方について、いままでの機能だけでなく、いままでなかった機能も加えて拡充しようと言っているのであります。

小出病院を地元にかかえる魚沼市の市長が、六日町病院の将来像よりもはるかに控えめな要望しか出さず、住民の願いにこたえようとしていないことを、心から残念に思う者であります。

意見書の第三点。小出病院の運営主体を基幹病院と同一とする問題でありますが、これも有識者会議の席上での一部の医師の強硬な反対によって、県に対する市の意見としては削られてしまいました。87日の有識者会議に当局が提案した、いわゆる第1次案には、小出病院の将来の運営母体については、「県と市が運営に関与できる体制をつくる」と述べられていたのでありますが、この文言も最終文書ではきれいに姿を消しております。

 星野市長、あなたは、小出病院の今後のあり方についての市の意見を県にたいして表明するにあたって、議会の総意として議決された3つの基本点を、すべて無視いたしました。議会の総意を尊重しようとしないその態度は、市の主人公である住民の意志や願いをないがしろにする態度であります。極めて横暴な政治姿勢であると言わざるをえません。このようなことが平気でまかり通るようであれば、魚沼市には議会制民主主義は存在せず、それを破壊した張本人は市長である、ということになるのでありますが、それに異議ありませんか。市長の所信をうかがいます。

最後にお聞きします。市長は、大和に基幹病院ができれば、魚沼市には、基本的には、外来診療を受け持つ医療機関さえ整備しておけば、それで市民の医療ニーズに応えられる、手術や入院が必要になったら、よその町の医療機関にかかればよい、という考えなのですか。市長の本当のお考えを聞かせていただきたい。

私は、合併して生まれた魚沼市が、住民にとって住みよいまちとしてこれから末長く発展してゆくためには、どうしても市内に備えなければならない機能として総合病院は欠かせない、できれば第3次の高度医療までを備えた市内完結型の医療体制が望ましいけれども、第三次医療は隣接市の基幹病院に依存するとしても、それ以外の一次二次の医療機能は完全に市内に保有したい、それが住民の願いであり、市長たる者、当然それにこたえて行動するのが当然だと思うのでありますが、市長のお考えはこれと違うのですか。市民の願いに真剣にこたえようという気持ちがないのであれば、市長の職にとどまる意味は何なのかが問われなければならないということを申し上げて私の質問を終ります。

ご静聴ありがとうございました。