総裁が代わると自民党が変わる?

                                     (文中敬称略)                  国会は開会中だというのに、まるっきり開店休業になってしまって、自民党総裁選に世間の目が集中しています。集中しているというより、新聞もテレビもそれしか報道しないから、いやおうなしに4人の争いを見せつけられるということでしょうか。マスコミの報道ぶりは、「日本の国のかじとりをまかせられるのは誰か」というような言い方で、まるで4人のなかに救世主がいるかのような印象をあたえているのは、意図してのことなのでしょうか。日本に政党はいくつもあるのに、自民党のことだけ毎日あれほどとりあげるのは、ほんとに不公平だと思うのですが、マスコミの側に言わせれば、自民党の総裁はそのまま日本の総理大臣になるのだから、他の党とはちがう、ということだそうですが、日本の政治のいまの中心問題は、自民党と公明党にこのまま政権をまかせておくことがいいのかわるいのかということであって、森さんのあとがまの総裁を自民党のなかのだれにするかという問題ではないはずです。
 それにしても、4人のうち橋本、亀井、麻生の3人はわりあい自民党らしいことを言って素直な候補者だと思いますが、あの小泉という人のパフォーマンスにはたまげてしまいます。いままでの自民党をまるごとぶちこわして、全く新しい政治を作るかのような言いぐさですが、しゃべることを注意ぶかく聞いてみると、消費税の引き下げには絶対反対だとか、8月15日にはいかなる批判があろうとも靖国神社にかならず参拝するとか、森首相とほとんど見分けのつかないようなことを言っています。いちばんあきれてしまうのは、派閥を抜けて、派閥にとらわれない政治をするなどと言っていることです。いままでの長い政治生活を派閥に属さずに通してきた人の言うことなら信じる気にもなりますが、今月のはじめまでは森派の会長として、最後の最後まで森首相を支えるのだとがんばってきた人が、総裁選挙に立候補したとたん、「派閥政治を打破する」などと大見得をきるのは、サル芝居もいいとこだ、と言ったらサルに失礼でしょうか。
 このあいだ、朝日新聞の「かたえくぼ」という欄にこんなのが載っていました。

     「総裁選に4氏」
   総裁・・・だれでもいい
   総理・・・だれでも困る
          −−−−国民
 ほんとにじょうずですねえ。  (4月21日記)